Space Oddity/David Bowie

地上管制室よりトム少佐へ
地上管制室よりトム少佐へ
プロテイン錠を服用しヘルメットを着用せよ

地上管制室よりトム少佐へ
カウントダウン開始 エンジン始動
点火を確認 神のご加護があらんことを

10, 9, 8, 7, 6, 5
4, 3, 2, 1, 発射

こちら地上管制室 トム少佐
君は本当によくやった
新聞は君が着ているシャツのことまで知りたがっている
さあ今こそカプセルを飛び出す時だ

こちらトム少佐 地上管制室
今まさに扉から踏み出そうとしている
感じたこともない奇妙な感覚で体が浮いている
星たちが普段とはまるで違って見える

ここで
私はブリキ缶に座っていて
この世界の遠い彼方では
地球が青く輝いている
できることなど何ひとつない

10万マイルも飛び続けているのに
まったく静止したままな気がする
行き先は宇宙船が知っている
妻に愛してると伝えてくれ 彼女も知ってはいるだろうが

地上管制室からトム少佐へ
回線がつながらない 異常発生
聞こえるか トム少佐?
聞こえるか トム少佐?
聞こえるか トム少佐?
聞こえ……

「ここで僕はブリキ缶の周りを浮遊している
 月から遠く離れて
 地球は青い
 僕にはどうしようもないよ」